2012年1月28日土曜日

iPhoneやiPadのように簡単でエレガントなシステムを生み出せる自動車メーカーが、「クルマのネット家電化」する業界のあり方を変える。

AppleやSamsung、日立、など電気系のメーカーが自動車を開発することも、不可能なことではない。自動車と家電製品とを隔てる境界線は曖昧になるはずだ。自動車が、道路沿いに設置された通信機器とデータをやりとりできるようになるだろう。米国ではすでに15%の家庭がネット接続機能の備わった自動車を所有している。

「こうした変化は簡単に起こるわけではなく、むしろ少しづつ進んでいく──ときには後退を余儀なくされることもあるだろうが、それでもネット接続した自動車の普及というゴールに向けた基調の流れに変わりはない」とDaimlerのCEO、Dieter Zetscheは述べている。

近い将来、「ネット家電」化する自動車メーカーが、アプリやコンテンツを配信するだろう。その時、各社の成否を分けるのは、ユーザーインターフェイスとユーザーエクスペリエンスである。ゆえにUI+UXのブランドであるアップルに学ぶしかない。
記事ソースはwired.jp

2012年1月12日木曜日

Smart for-usは電動アシスト自転車とセットで使える都市用小型ピックアップトラックEV


デトロイトショーでダイムラーから発表された、スマートブランドのEVコンセプトカー「for-us」。昨年末からスケッチなどが少しずつ話題になっていた。

バギーのようでかわいいが、ダイムラーいわく「the practical loading concept of a pickup(実用性のあるピックアップのコンセプト)」。全長3547×全幅1506×全高1701mmというコンパクトボディに、900mmの荷室長(テールゲートをあけた状態)を確保する、都市型ピックアップトラックという提案。

2シーターで、荷台にはスマートブランドの電動アシスト自転車を2台搭載できる。都市とはいえども、ハンモックをデザインモチーフとしたシートなど、リゾート地向けとも考えられる。最大出力75ps、最大トルク13.3kgmのモーターと、17.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、最高速は120km/h。

2012年1月11日水曜日

あの「ビートル」もついにEVとなる、かも。


9日から開幕した北米国際自動車ショー。米国最大の自動車イベント、通称デトロイトショー。やはり昨今の流れ通り、EV、HV(ハイブリッド車)などのエコカーの発表が相次いだ。その中でもひときわ注目を集めていたのが独フォルクスワーゲン「ビートル」のEVコンセプト「E-Bugster」。スポーティーなデザイン、現行の市販ビートルに比べて、少し低めの着脱式の屋根を有しているのが特徴だ。

「ビートル」ことVolkswagen TYPE1とは、1938年に生産が開始されて以来、2003年まで生産され続けた、四輪自動車としては世界最多の生産台数、2,152万9,464台を誇る伝説的大衆車。ヒトラーが、ポルシェを創業する以前のフェルディナンド・ポルシェに設計を依頼して、国民者としてつくられた。上の写真、奥で演説をしているのはヒトラーだ。(http://kobe-aircooled-engines.blogspot.com/2011/08/type1.html)

E-Bugsterは、85kW、114馬力のモーターと28.3kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。0-100km/h加速は10.9秒、航続距離は180km。少なめとも思えるが、都市での利用を前提としたら問題ない。充電ステーションなら、35分以内での急速充電が可能。もちろん家庭電源からも充電でき、また、アウディ、BMW、ダイムラー、ポルシェ、フォルクスワーゲン、フォード、ゼネラルモーターズ/オペルが協力して開発した「複合充電システム(Combined Charging System)」により、既存のどの充電方法にも対応するという。

2012年1月10日火曜日

三菱自動車(i-MiEV)とアメリカのエコロジストとニューノーマルというキーワード

どのように三菱自動車(i-MiEV)がアメリカのエコロジストに受け入れられたか?という良いお話。ニューノーマルというキーワードは良いですね。
Welcome to the New Normal

2012年1月5日木曜日

EVであり、電動ヘリでもあって、電動ボートでもあるコンセプトモデル!


流線型、前二輪後一輪の1人乗りEV「PRISMA」、デザインしたのはAndré Batistaさん。1人の人が、同じノリモノの中にいるまま、あらゆるところへ移動できる、ということを念頭に考え出した結果がこれ。ヴィークルであり、ヘリコプターであり、ボートでもある。

駆動用のモーターは2基。ヴィークルモードのときは車輪、ヘリモードのときはローター、ボートモードのときはスクリューをうごかす。回生プレーキを装備し、バッテリーを保つ。ヴィークルとして220km、ボートとして80km、ヘリとして4時間が最大活動距離、時間という。

http://www.behance.net/gallery/Prisma-Electric-Vehicle/2751647

2012年1月3日火曜日

発電用にロータリーエンジンを搭載したEV「Audi A1 e-tron」


独アウディが開発したEV「Audi A1 e-tron」が箱根TOYO TIRE'S ターンパイクにて、アジアのメディア向けの試乗会を行った。何と言っても一番の特徴は発電用のロータリーエンジンの搭載だろう。A1 e-tronは、シボレーボルトを代表とする、レンジエクステンダー式EVのひとつ。プリウスなどのハイブリッド車のように、エンジンとモーターを走るために併用するのではなく、走るためにではなく、発電専用として小型のエンジンを搭載し、エンジンで発電し充電することによって、最大航続距離を伸ばすことを目的とするのが、レンジエクステンダー式だ。

小型とはいえ、シボレーボルトが搭載しているのは、1400cc・4気筒エンジン。これに対して、A1 e-tronが搭載しているのは、254ccのロータリーエンジン。ロータリーエンジンは、現在アウディの傘下であるNSUが開発したもの。その後マツダに技術供与され、RX-7など数々の名車を生み出してきた。小排気量で高出力、高回転域での静粛性などレシプロに勝る点はいくつもあれども、その燃費の悪さゆえ、最後の量産車であるRX-8は来夏に生産中止が決まっていた。

その状況でアウディが発電用としてではあるが、ロータリーエンジンを採用したのは面白く、意義がある。これでロータリーエンジンがまだ自動車との縁を、違った形で継続していけるかもしれないのだ。

2012年1月1日日曜日

2012年はアメリカを中心にいよいよEVの普及が本格化するだろう

各国各地のモーターショー、どこにいっても話題の中心をEVがしめていて、EV元年ともいわれた2011年が終わった。お披露目期間を経て、いよいよ今年2012年は、米国を中心として EVの一般への普及が本格化していきそうだ。

既にEVを販売している二社、LEAFの日産、シボレーボルトのゼネラルモータース、テスラモータースは生産台数を大幅に増量する。日産は15万台規模の生産をスタート、ゼネラルモータースは11年の生産の4倍ともなる6万台規模へ、テスラモータースは待望のセダンモデルである「モデルS」を量産を開始する。

それに対抗するように、新たにトヨタ、ホンダがEV販売に参入してくる。
トヨタは「RAV4」をベースとして、米EVベンチャーのテスラモータースと共同開発した、SUV型EVを投入。

トヨタ単独開発の近距離移動用小型EV、いわゆるパーソナルモビリティといわれる類いのものも日米欧で発売する予定だ。ホンダは「フィット」をベースにしたEVを夏からリース販売する計画。
米国の新車販売におけるEVの割合は、いまはまだ0.1%にすぎない。高価格であること、電池切れの不安感がネックとなっている。しかし今後どんどんふえていくことは間違いないと思われる。日産のゴーン社長は「20年には世界の新車販売の1割がEVになる」と予想している。