2011年10月24日月曜日

CHEVROLETの2人乗りコンセプトEV「EN-V」実証実験がもうすぐ始まる?


米GMが開発中の二人乗りEVシティーコミューターの「EN-V」。昨年の上海万博でコンセプトモデルが初披露された。EN-Vとは、Electric Networked-Vehicle(ネットワーク化された電動車輛)の略称。「2030年までに80億という世界人口のうち、約60パーセントが都市生活者となることが予想され、都市部での渋滞や環境問題をクリアできるような移動手段を提供する」ことを開発コンセプトとしている。
Segwayと技術協力して、P.U.M.A(Personal Urban Mobility & Accessibility)というプロジェクト名で開発されてきた。リチウムイオンバッテリーを搭載、一般家庭用コンセントで充電でき、一度の充電での最大航続距離は40km、最高速度は40km/h。

ネットワークビークルと言うだけあって、車輛間通信や距離検出技術とGPSを組みあわせることで、自律走行する。これによって、通常自動車を運転することができない人がのることができ、また渋滞も半自動的に回避解消できるという。このEN-Vを活用することによる問題解決能力などをはかるため、世界各国の厳選した大都市での実証試験プログラムが検討されている。GMの先進技術車輛コンセプトディレクターのクリス・ボローニ=バード氏は、「シボレーは、試験実証プログラムの実施(参加)場所として、米国を含め、世界各地を検討する」と述べる。すでに今年4月には、GMと中新天津eco-シティ投資開発(SSTEC)が、天津eco-シティにEN-Vが最適化するように、電力、通信、物的なインフラ面で協力することに合意している。

「電気推進、センサー、無線通信、GPSベースのナビゲーションを駆使したこの技術プラットフォームは、EN-Vのコンセプトから他の自動車へと伝搬し、将来はさらに安全でクリーンな車両が生まれる可能性があります」「ゼロ・エミッションで渋滞や衝突事故も回避できるEN-Vは、主要市場の交通機関に改革を起こすだろう。GMはこれまでにないほどファッショナブルで快適、安全、クリーンな、理想の都市交通のソリューションを提供する」

CHEVROLETnoEN-V

2011年10月21日金曜日

Back to the Future! De Lorean DMC-12がEVになって帰ってくる!

バックトゥーザフューチャーでおなじみのデロリアンが、EVとなって30年のときを経て未来に帰ってくる!



1985年に制作放映され、公開当時全米で『フューチャー現象』と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットしたSF映画「Back to the Future」。劇中にて、ドクことエメット・ブラウン博士が、タイムマシンのベース車として採用したのが、自ら愛車として乗っていた、De Lorean DMC-12だ。ドクが改造のベースにした理由は、「ステンレスボディーがタイムマシンにとって都合がいい」ことと「見た目がかっこいい」こと。



当時米GMの副社長であったJohn Z De Loreanが、理想の車を作るためにGMを辞職し、1975年10月24日に独立して自ら設立したのがデロリアン・モーター・カンパニー(Delorean Motor Company Ltd. 、DMC)。長い開発期間を経て、1982年の会社解散までの間に登場した唯一のモデルが、DMC-12だった。イタリア人工業デザイナーのGiorgetto Giugiaroが「製造から何年経っても輝きを失わないクルマ」というコンセプトでデザインし、ロータス・カーズがメカニカル設計を請け負った。なんといっても特徴は、無塗装のステンレスボディだ。



マニアの多いカルトカー。伝説の名車。2月の記事「EVデロリアンと実証試験中のMINI Eの2ショット。」でもとりあげたように、日本EVクラブ広島支部の藤井智康氏を中心とした有志のグループがコンバートEV化をおこなっている。



しかし、今回のニュースは、倒産した旧DMC社の設備や商標を、1995年に引き継いだ新デロリアン・モーター・カンパニーのオーナーである起業家のStephen Wynne氏が、EVヴェンチャーのEpic EVと協力し、DMC-12を2013年までにEV化して生産するという話。基本デザインはほぼオリジナル通りだという。パワーはオリジナルの130馬力の二倍である260馬力、最高速度は時速200kmという。2013年の市販を目指し、開発中。価格は9万ドルから10万ドルの予定。



ただし上記のデロリアンEV化計画の方が書いているところによると、ステンレスボディーのクルマは、安全基準などの法改正により、アメリカでは新規登録ができないという。もちろん日本でも不可。外装がステンレスでなくなってしまうのか、それとも何か別の策があるのか。米EVデロリアンの2年後が待ち遠しい。そして、広島のデロリアンも「ならば私のEVデロリアンは単なるコンバートEVではない、皆さんに未来を感じていただけるようなEVにしたいですね。プランはすでに動いています。今後の「デロリアンEV化計画」にぜひご期待ください!」とのこと。こちらも期待大だ。

2011年10月19日水曜日

EVをAndroidスマートフォンからリモート操作!


大好評の日産のEVリーフ。街中にいて、目にすることもずいぶん多くなってきた。高速道路のパーキングで充電しているところにも、よく遭遇する。このリーフを、Androidスマホからリモート操作できるアプリが、日産から発表された。1月にすでに発表されているiPhoneアプリのAndroid版。
専用の情報通信システムを有し、スマホの画面で、走行履歴の確認やバッテリーの状態管理を確認できる。普通充電と急速充電を使った場合の充電完了までの残り時間や、残り充電量でのエアコン有り無しそれぞれの状態下での航続可能距離なども可視化される。

(映像はiPhoneアプリ)
また、エアコンと充電開始終了をリモートで操作可能。乗車の少し前からエアコンを入れておいたり、乗車開始時間にあわせて、充電完了時間を予約しておくこともできる。

2011年10月18日火曜日

クルマからインパネがなくなる、映画の中のような未来がもうすぐ来る。


BMWの新しい6シリーズに搭載される予定のヘッドアップディスプレイ。映画に出てくるクルマが近づいてきた。


100km/hで走行中に、現状のインパネのスピードメーターを見ようと、視線をずらすと、その間に約28m進んでしまうと言う。普段は気にしないことではあるが、そういわれると確かに危険なことだ。この危険を少しでもとりのぞこうということでつくられたのが、このヘッドアップディスプレイ。
近未来SF映画の中のクルマのように、フロントウィンドウに、直接情報がうつしだされる。これなら前をみたまま、スピードが確認できる。


カーナビのような役割も、フロントディスプレイが果たす。AR関連の技術もどんどん投入されていきそうだ。Androidで開発、アプリを追加できる、とかになっていったら便利そう。

ソースはIDEA*IDEAとbmwblog

2011年10月17日月曜日

電気飛行機の時代がやってくる。

海の向こうでは10月初旬、環境適合(電気)飛行機のコンペがありました。
下記の写真です13機飛行し、3機は 200mile 2時間飛行を成功させています。もとJAXAの泉耕二さんからの情報。


2011年10月8日土曜日

高床式倉庫を模した?宇宙船のようにもみえる動くスマートハウス!


幕張メッセで開催中のCEATEC。元は家電の展示会で、少し前まではテレビが主役だったが、今年は東京モーターショーが復活したのかと思った、という記事もみかけるくらい、EVが主役となっている。ここでひときわ目立っていたのが、日産のスマートハウス「NSH-2012」。EVリーフを中心に考えられた家は、まるで宇宙船のようにもみえる独特なつくり。スペース効率の最大化のため、日本古来の高床式倉庫の形式を採用、多面体の居室部分下に、リーフがぴったりおさまるスペースが用意されている。


脚の接地する部分はタイヤになっており、家自体も移動することができる。デザインを日産が担当し、建築、土木など約50社が関わり完成された。リーフの給電機能“LEAF to Home”と、屋根の上につけられたソーラーパネル、燃料電池を使用して、グリッド送電網に頼らずエネルギー的に自立するスマートハウスだ。日産自動車の鈴木伸典テクノロジーマーケティング室室長は、「(この住宅は)パソコンでいうならノートパソコンみたいなもの。自動車会社が提案する住宅としてタイヤを持ち、系統電力から切って、自由に自分のライフスタイルを表現できるようにしたかった」という。しかし販売の予定はない。

日産COOの志賀俊之氏へのインタビュー映像。

2011年10月6日木曜日

8分で充電できる超急速EV充電器。まずはバスから。


「Super RAPIDAS」という超急速EV充電器の実証実験が成功した。これまでのものに比べ大幅に短縮し、5分で50%、8分で80%充電できる。従来は80%の充電には約30分程度を必要としていた。これを実現させたのは、エネルギーシステム関連のエンジニアリング企業のJFEエンジニアリング。充電器側にも蓄電池を搭載することで、たくわえた電力を一気に放出することで、高速充電を可能にした。報道陣の前での公開実験では日産のダットサンフェアレディを自社で改造したEVを使用。8分の充電で航続距離は150km。


「充電用コネクタは海外規格品を使った。ただし、通信プロトコルなどはCHAdeMOと合わせられるように作った」(JFEエンジ)ということで、現在走っているリーフなどのEVのCHAdeMO規格とは非互換。今後は「慶應SFC清水研究会といすゞなど13社と神奈川県の産公学連携によるEVバスがお披露目。」で紹介したEVバスを使用し、神奈川中央交通など県内のバス会社と協力の上で実際の乗客を乗せて走行実験をおこなっていく予定。

2011年10月4日火曜日

パリでEVシェア「オートリブ」の試験運用が始まった


パリでEVのシェアリングプロジェクト「オートリブ」が開始された。2009年にベルトラン・ドラノエ市長が公言してから、準備がおこなわれてきたものが実現した。電池製造を本業とするボロレのつくったEV「BlueCar」を採用。ブルーカーの車体デザインは、ボロレと関係のあった、フェラーリやマセラティで知られるピニンファリーナが担当した。上の動画は、オープニングにあわせて、66台のブルーカー軍団がパリの街を走る様子。大群でのひゅいーんというEV走行音が面白い。


運転免許証、IDカード、クレジットカードがあれば充電ステーションから充電ステーションまで、借りることができる。一日、一週間、一年と様々な登録料金プランが用意され、さらに使ったときには30分5ユーロ〜の利用料。
今回動き始めたのは66台と33箇所の充電ステーション。正式運用開始の12月には、250台250ステーション、その後は月300台ペースで増やしていき、来年夏までに2000台、1100ステーション規模となる計画。最終目標は、パリと近隣の45市町村で、3000台、6600ステーションという。

2011年10月3日月曜日

TESLAが高級セダン「モデルS」を生産する新工場を公開


Roadsterで有名なEVメーカーのTESLA Motorsが、2012年から販売する、第二弾の車種、高級セダン「モデルS」を生産する工場を公開した。米カリフォルニア州にある、GMとトヨタの旧合弁会社NUMMIの工場の一部、46万4500平米を昨年買い取ったもの。大型機械、ロボットなど生産に必要な機械類もそろっている。年内に本格稼働する。


量産化に備え、現在200人の工場従業員を1000人に増やす予定。既に来年販売分の6000台は完売しているモデルS。2012年半ばから年2万台ペースの量産を開始、13年には4万台体制になる予定。


0-100km/h加速は5.5秒、運転席には17インチの液晶画面が設置される。CEOのイーロンマスクは「欧州の高級セダンに対抗できる」と語っている。

2011年10月1日土曜日

BMWモトラッドの電動オートバイコンセプト「e-concept」



BMWの二輪部門であるBMWモトラッドが公開した映像。電動オートバイクのコンセプトモデル「e-concept」のものだ。BMWのi3や、i8に続き、クリーンモビリティの近未来世界を焦点に開発された。近い将来の市販化が予定される次世代モビリティ。
家庭用電源から充電可能で、フル充電に必要な時間は3時間。最大航続距離は100km。



ビッグスクーターのようにも見えるスタイリングは、市街での移動ツール=お洒落なファッションアイテムでなければならないというBMWの宣言のようにもとれる。この宣伝の映像や写真には美女が。これについてはこちらを読んでください→「美女がいないと商品は売れない」と、良く言います。そのマーケティングの謎は?