2011年2月1日火曜日

電力車と名付けられたMercedes-BenzのコンセプトEV

ロサンゼルスモーターショーの恒例イベントであるデザインコンペ『Design Challenge』
2010年11月におこなわれた7回目のテーマは、軽量で、衝突安全性や快適性能も万全の、スタイリッシュな車のデザインを競うというもの。重量1000ポンド(454キロ)、人員含めて1500ポンド(680キロ)までという条件だ。
エントリーしたのは、GM、ホンダ、ヒュンダイ、マツダ、メルセデスベンツ(スマートとマイバッハ含む)、日産、トヨタ、ボルボの8社。


ここでMercedes-Benzが超高級車部門のMAYBACHブランドとして公開したのが、このコンセプトモデル『Maybach DRS』(Den-Riki-Sha:電 力 車)。Mercedes-Benz社で研究開発を手掛ける日本の『Advanced Design Center』によるデザイン。明治最初期に東京で発祥した伝統的な人力車をモチーフにしたEVで未来のシティトランスポーターという設定の提案だ。

セグウェイと同じような、倒立振子の制御技術を応用した、インホイールモーターを核としたセルフバランスの電動駆動ユニットを搭載。電動自転車のように、人間の足によるペダルパワーをモーターがアシストする機能を備えているのが面白い。「人力車」らしい。これによって、さらなる航続距離延長が期待できるという。

エクステリアは、マイバッハブランドにふさわしい高級感。開閉式のルーフは、素晴らしい眺望を提供する。大人4名とその荷物を積載できるスペースを確保。夜間走行時のために、バリエーション多彩なイルミネーション機能も装備した。

同ブランドとして初めて、NMV(ナチュラリー・マニュファクチャード・ビークル)と呼ばれる、限られた顧客のための少量生産に対応する手法を導入するという。

マイバッハは、「DRSはブランドの伝統を継承し、未来の交通社会に優雅さを添える1台」とコメントしている。

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