2011年2月11日金曜日

内燃機関に速さで勝利するEVたち。

EVはクールさではガソリン車にかなわない、は否定した。Audi社、Mercedes-Benz社をはじめとする各自動車メーカーがエコで高性能なだけでなく、ノリモノ本来のかっこよさ、クールさを持つEVを日々開発している。一度は殺された電気自動車という市場を生き返らせたTesla Roadsterもすごくクールだ。
そしてEVは、内燃機関に速度でも勝利するようになってきた。クールさで負けない、スピードでも負けない。


白い煙を噴くDatsun 1200「White Zombie」は「PLASMABOY」と呼ばれるオレゴン州の愛好家のJohn Wayland氏が自分で改造製作したEVだ。Wayland氏は全米電気自動車ドラッグレース連盟主催のレース常連でもある。このDatsun1200は1972年型、Wayland氏はもう16年間この車に乗り続けている。昨年夏にPortland International Racewayでおこなわれたレースで、「White Zombie」は時速189.53kmというレコード記録でコースを駆け抜けた。ガソリン車も出ていたこのレースで、「White Zombie」は485馬力を誇るNissan GT-Rに勝利した。


この89のナンバーをつけるオレンジ色のバイクは、電動オートバイ。運転するのはプロライダーのChip Yates氏。「WERA Motorcycle Road Racing」において、「Ducati 848」や「KTM RC8」など、レース仕様のガソリン車と接戦を繰り広げ、そのほとんどに勝利し、最上段ではないものの、表彰台に乗ったのである。Yates氏は2007年よりオートバイレースに初めて出場し、2010年には代替燃料を考え始め、SWINGZ.COM Pro Racing USAのクルーとともに、何ヶ月もの時間をかけ、この194馬力、トルク400Nmのスーパーマシンをつくりあげた。総重量は265kg、バッテリーの約3/2のつまるトランク部分が少し不格好ではあるが、これでも時速254kmを記録。今後重量バランスの調整などをしていくことによって、さらなる高速化が見込まれる。

WERA California Speedwayでの車載カメラによる走行の様子。ヒュイーンという聞き慣れない走行音が電動であることを示している。

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