2011年2月7日月曜日

EVはクールさではガソリン車にかなわない、を否定する。

「電気自動車」ときくと、まずエコが連想されるため、どうしても日産のLEAFとか、Chevrolet社のVoltとか、そういった大人しい形の一般車がイメージされる。しかし、これからEV時代へ移行していくというとき、クールなスポーツカーも消えてゆくわけはないのだ。スポーティーなEVも存在感を次第にましてきている。


Audi社の「R8 etron」は、Audi社の誇るスーパースポーツのR8のEVバージョンだ。SLS E-Cellと同様、アルミスペースフレーム技術を活用してつくられた軽量ボディーによって、総重量は1.6tに抑えられた。そのうち550kgをリチウムイオンバッテリーがしめる。4輪それぞれにインホイールモーターを採用し、4500Nmという驚きのトルクをたたき出し、0-100km加速は4.8秒。ルマン24時間レースのエキシビションでのデモンストレーション走行で、そのポテンシャルを披露し、好評を得ていた。2012年には市場に投入するという。


Mercedes-Benz社の「SLS AMG E-Cell」は、563馬力を誇り、この運転している感覚はまるで原子爆弾に乗っているようだ、とも評されるSLS AMGのEVバージョンだ。E-Cellは、ガソリン車版に比べると少し劣るが、それでも526馬力だ。停止状態からの60マイル加速は4秒。基本的にはガソリン車と同じアルミニウム製のスペースフレームを使用し、ドライブトレインのコンポーネントを重量配分が最適になるよう再配置したということ。吸排気システムが不要のため、フロントのエアスプリッターとリアのディフューザーが、さらなるダウンフォースを得られるように再調整されており、高速運転時の操作性向上に貢献している。

これはSLS AMG E-Cellの最新映像。良い走りだ。


空力を考えることは、エコにもつながるし、スピードにもつながる。吸排気がなくなり新しい形の模索もできる。内部の重量配置も新しく考えられる。急発進、急加速でどんなに大量の電気を消費しても「CO2排出ゼロ」であることは間違いない。EVスーパースポーツはこれからもっと発展していく可能性が多いにあるカテゴリだ。

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