2011年2月4日金曜日

EVは駆動部のプラットフォーム化で、乗車部の可能性が広がる。


この画像はGMが2001年のデトロイトモーターショーで公開した「AUTOnomy」というコンセプトモデル。それまでの自動車の常識を覆す革新的な考え方で衝撃を与えた。ステアリングやブレーキなど、従来は機械式であったものもすべて電気制御にし、車両の走行に必要な基本構造を厚さ約15cmのスケートボード状のシャシーに集約するというもの。オートノミーは燃料電池自動車としてのコンセプトであったが、このシャシーに全機能を要約するというのはEVにも適用できる考え方だ。GMのスケートボードシャシーのプロジェクトは、その後2002年の「Hy-wire」、2005年の「Sequel」というコンセプトモデルへと継続している。


そしてこれがオートノミーと同様の考え方をもって開発された、「TREXA」のEVの車体プラットフォーム。世界初のリチウム電池式EVの開発用プラットフォームだ。走行に必要な機能はこのシャシーの中にすべて搭載されており、上に装着する乗車部は、各自が好きなものをつくることができる。開発者キットにはCADなども同梱されているらしい。どんな種類の車体にも適した調整が可能なように、トルクやサスペンション、最高速度などは幅を持って設計されているとのこと。フル充電には4時間かかり、航続距離は約170kmだ。

映像はイスラエルのEV関連サイトが投稿したTrexaの説明映像

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